相模原市の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害された事件から間もなく2年。障害者差別を顕在化させた出来事に傷つき、悩みながらも、誰もが分け隔てなく暮らせる社会を目指して活動を続ける当事者や、その家族がいる。
2年前の7月26日朝。NPO法人「障害者インターナショナル日本会議」(東京都千代田区)の事務所の相談用電話が鳴り響いた。受話器を取ると、精神障害のある男性が慌てふためいていた。「えらいことになった」
障害者の虐待や悩みの相談に当たっている社会福祉士の五位渕真美(ごいぶちまみ)さん(39)は、やまゆり園事件を知った時の衝撃を忘れない。元職員の植松聖被告(28)の「障害者は不幸しか生まない」という供述がニュースで流れ、背筋が凍りついた。
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