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西日本豪雨

被災地観光に打撃 岡山、宿泊解約10億円

美観地区を歩く観光客ら。西日本豪雨により、観光客の数は激減しているという=岡山県倉敷市で2018年7月24日午後2時50分、川平愛撮影

 西日本豪雨の被害が甚大だった岡山、広島、愛媛の各県ではホテルや旅館の宿泊のキャンセルが相次ぐなど、観光産業にも大きな影響が出ている。岡山県は24日、豪雨以降で約10億円分のキャンセルが生じたと推計し、広島県も同日、飲食なども合わせ約45億円の影響が出ていると発表した。猛暑の影響や風評被害も加わり、「観光客数の回復にはしばらく時間がかかる」と懸念する声が出ている。

     岡山県によると、大雨特別警報が出た今月6日以降、18日までの抽出調査で少なくとも約3万5000人、総額で3億5000万円の宿泊のキャンセルがあった。特に7月分が多かった。県全体の推計では約10万人、約10億円に上る。

     影響は宿泊施設以外にも出ている。日本三名園の一つで、年間90万人近くが訪れる岡山後楽園(岡山市北区)は豪雨による目立った被害はないものの今月6~18日の入場者数が前年同期の56%だった。担当者は「猛暑の影響もあるのか外国人、日本人を問わず観光客が少ない」と危ぶんでいる。

     広範囲に浸水被害を受けた真備(まび)町地区を抱える倉敷市も深刻だ。白壁の町並みで有名な美観地区は豪雨の影響がほとんどないにもかかわらず、観光客の姿がまばら。美観地区の大原美術館など市内7文化施設の入場者数は前年同期の48%だという。

     広島県も観光客のキャンセルにあえぐ。世界文化遺産の厳島神社がある廿日市市の宮島にフェリーで訪れた人は1~22日で、前年同期に比べ5万人以上少ない14万7000人にとどまった。広島市は2週間後に広島原爆の日(8月6日)を迎えるが、今月6~23日の原爆資料館の入館者数は、約4万8300人と約3割減。修学旅行のキャンセルもあるとみられる。

     愛媛県では県南部や島しょ部の被害が大きかったが、松山市の道後温泉などは通常営業している。道後温泉旅館協同組合によると、旅館やホテルなど加盟31施設で6~16日に計約6000人のキャンセルが出た。豪雨被害の大きかった宇和島市では「牛鬼まつり」や「闘牛」、大洲市では「鵜(う)飼い」といった地域一番のイベントが中止になった。県によると、調査に回答した25の宿泊施設では7~10月の宿泊客が昨年と比べ2~3割減る見込み。

     一方、政府は24日の閣議で、西日本を中心に大きな被害をもたらした豪雨被害を27日付で激甚災害に指定することを決めた。被災した河川や道路、農地などの復旧事業で、通常5~8割の国庫補助率が1~2割かさ上げされ、最大9割程度まで補助される。【高橋祐貴、高山梓、花澤葵】

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