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はやぶさ2

探査機「はやぶさ2」がリュウグウで試料を採取して持ち帰る6年の旅を完遂。分析や次のミッションを解説。

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高度20キロを「ホームポジション」と呼ぶのはなぜ

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 Q 初代はやぶさでは小惑星イトカワに対して高度20キロが「ゲートポジション」、高度7キロが「ホームポジション」と呼ばれていたが、はやぶさ2では小惑星リュウグウに対して高度20キロを「ホームポジション」と呼んでいるのはなぜでしょうか。(ルッチー・20歳)

 

 A はやぶさ2ではゲートポジションという場所は設定しませんでした。直接、ホームポジションまで行ってしまって、そこがはやぶさ2の(運用をするときの)定常の位置として留まることにしました。これは、はやぶさの経験もありますので、最初からホームポジションまで行ってしまっても問題ないという判断があったたためです。

 ホームポジションが、はやぶさでは高度7キロ、はやぶさ2では高度20キロとしたのは、小惑星からの引力が異なるためです。はやぶさが探査したイトカワよりも、はやぶさ2が探査しているリュウグウの方がサイズが大きく、重さ(質量)も重いです。そのため、リュウグウの方が引力が強いため、ホームポジションがはやぶさのときより高いところにしました。

 探査機は小惑星の近くにいるとき、小惑星からの引力を受けますので、高度を保つためには化学エンジンを噴射する必要があります。引力が強いところにいると頻繁に噴射が必要となり、燃料をどんどん消費してしまいます。ですから、小惑星からより遠いところの方が燃料の節約になりますが、あまり遠すぎると細かい観測ができなくなってしまいます。リュウグウについては、高度20キロくらいがちょうどよいと判断されましたので、ホームポジションは高度20キロとなりました。


 探査機「はやぶさ2」の旅や機体のこと、小惑星リュウグウの素顔、太陽系探査のこれからなど、なんでもQ&Aを紹介します。「!」や「?」がいっぱい見つかるはずです。このコーナーは、日本惑星協会の「『はやぶさ2』どんなことでも質問 ” 箱 ”」から許可を得て転載しています。質問がある場合は、同協会のウェブサイトから投稿してください。

【はやぶさ2】

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