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詩の橋を渡って

命の点滅、映し出す空白=和合亮一(詩人)

呼び合っては

いない

点滅を

繰り返す

生きて

いるもののように

 開いてみると左側にだけ、文字と数字とがある。右側はあくまでも前の頁(ページ)の裏側なのだろうか。開くほどにずっと左側には簡潔な詩行が続いている。大木潤子の新詩集『私の知らない歌』(思潮社)を手にすると、ともかくも大いなる空白が迫ってくる印象に出会うだろう。これは詩人が抱える言葉の余白であり沈黙であるとも感じられる。斬新な書物の印象があり、そのまま一つの美術作品にも眺められるかのようである。

 この白さとは何であろう。例えば「今日を/またいで/明後日に/行く」。「裏切りのようなことが/雨にな…

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