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勝海麻衣(かつみ・まい)さん(24)
全国で減少の一途をたどる銭湯。浴場の壁に富士山などのペンキ絵を描く「銭湯絵師」は現在、3人しかいない。伝統の技術を受け継ごうと、現役最高齢の丸山清人さん(82)の下で修業中だ。
小学2年の時、伊豆への家族旅行の帰りに立ち寄った銭湯で初めてペンキ絵を見て、「こんな大きな絵を描いてみたい」と思った。中学生の時、インターネットで調べて丸山さんの存在を知る。高校卒業後の弟子入りも考えたが、まず基礎を学ぼうと武蔵野美術大に進学。大学時代は舞台の背景画を手がけた。
昨年9月、丸山さんの個展で初めて顔を合わせ、それ以来、仕事にも同行してきた。「丸山さんに出会うまで、『技術があってこそ』という思いもあった。でも、丸山さんの繊細かつ、大胆な絵に人としての深みを感じた。絵に向かう気持ちを学んでいる」と話す。
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