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オウム死刑執行

上川法相、歴代最多の計16人執行

記者会見する上川陽子法相=法務省で2018年7月26日午前11時5分、長谷川直亮撮影

 死刑執行を巡っては当時の法相のスタンスなどから1989年11月から一時的に停止状態になった時期がある。後藤田正晴法相時代の1993年に「再開」されて以降の法相でみると、2回法相を務めた上川陽子法相は前回の在任時も含め、最多となる計16人を執行したことになる。

 執行について、上川氏は「鏡を磨くという姿勢で臨む」と繰り返してきた。今月10日の閣議後記者会見で改めてその意味を問われると「鏡を磨いて、そこに映し出されるさまざまな事柄について澄み切った心で向かい合いたいという気持ち」と説明した。

 歴代法相の死刑への考え方はさまざまだ。93年3月に3人の執行を命じた後藤田氏はその後の国会答弁で「個人的な思想信条や宗教観でやらない、それなら初めから大臣に就任することが間違いだと思う」と述べた。

 「私は(執行の決裁文書に)サインしません」。2005年10月、杉浦正健氏は就任会見で明言した。1時間後に文書で「個人の心情を吐露したもの」と発言を撤回したが、06年9月までの在任中に執行はなかった。

 鳩山邦夫氏は1年足らずの在任期間で計13人の執行を命じた。就任から約1カ月後の07年9月の会見では「法務大臣が絡まなくても自動的に、客観的に進むような方法を考えたらどうかと思うことがある」と執行手続きにも疑問を投げかけた。

 旧民主党政権で最初の法相を務めた千葉景子氏は就任前、死刑廃止を推進する議員連盟のメンバーだったが10年7月に2人の執行を命じ、実際の執行に立ち会った。その後の会見では「きちっと見届けることも私の責任だと考えた。死刑に関する根本からの議論が必要だと改めて強く感じた」と明かした。

 93年以降、1カ月で執行が2度行われたことはない。法務省幹部は「(間が空くと)残された死刑囚の心情が不安定になり、自殺を図る可能性も否定できない。また、不測の事態を防ぐために細心の注意を払う拘置所職員の負担も計り知れない」と説明した。

【和田武士】

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