2008年2月19日午前6時半ごろ、神奈川県鎌倉市の自宅で寝ていた西村の携帯電話が鳴った。東京・羽田空港の格納庫で宿直勤務をしていた整備士からだった。
「千葉沖で自衛艦と漁船が衝突したらしい」
現場は洋上。当然、航空機でなければ直ちには向かえない。西村は車を走らせ、羽田空港の格納庫に向かった。40分後に格納庫に到着し、テレビをつけると、イージス艦と漁船の衝突事故が速報されていた。西村が注目したのは発生場所だった。
洋上飛行は陸上での取材とは違った難しさがある。それは「海には目標がまったくない」ということだ。地図は存在するが、現実には大海原が広がるだけの空間だ。当然のことながら海上の不時着は、命を失う危険と隣り合わせだ。
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