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第103回全国高校野球選手権

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球史が動いた夏

第100回全国高校選手権を前に/2 脱スパルタ、脈々と 第61回大会「史上最高」箕島-星稜戦

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甲子園塾で実技講習中の山下智茂さん(中央)。後ろで若手指導者たちがメモを取ったり、カメラを回したりしている=安田光高撮影
甲子園塾で実技講習中の山下智茂さん(中央)。後ろで若手指導者たちがメモを取ったり、カメラを回したりしている=安田光高撮影

 解せなかった。「負けそうなのに、どうして笑っているのか」。第61回大会(1979年)3回戦の箕島(和歌山)-星稜(石川)戦で、星稜監督(当時)の山下智茂さん(73)は箕島監督(当時)の尾藤公さん(故人)の笑顔を見つめていた。

 箕島は1点を追う延長十二回2死から嶋田宗彦の本塁打で同点。再び1点を追う十六回2死後、森川康弘がファウルフライを打ち上げたが、一塁手は転倒して捕れず、直後に同点本塁打。延長十八回に箕島がサヨナラ勝ちした。劇的な試合展開から「史上最高試合」と呼ばれている。

 試合後、山下さんは激闘の映像を見て気付いた。「私は(選手を)待つ、信じる、許すができなかった。尾藤さんとの器の差を感じた。あの試合で野球観、人生観が変わった」。勝つ野球を追求してスパルタ指導をしていたが、育てる野球に転換した。

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