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ストーリー

ラグビーW杯「釜石へ」(その2止) 復興へスクラム

2019年ラグビーW杯の会場となる釜石鵜住居復興スタジアムのグラウンドを見つめる石山次郎さん。誘致に奔走しただけでなく「建設現場のど真ん中で働かせてもらいたかった」=岩手県釜石市で6月19日、喜屋武真之介撮影

 

 ◆W杯誘致 V7戦士の心意気

 見慣れた岩手県・釜石の街並みを、津波がのみ込んでいく。ただ言葉を失った。

 2011年3月11日、社会人ラグビー・新日鉄釜石(現釜石シーウェイブス、SW)のV7戦士、石山次郎さん(61)は静岡県藤枝市にある病院の待合室にいた。新日鉄グループのパイプライン会社に勤務し、藤枝市内の建設現場で監督をしていた。海沿いのコンビニエンスストアに車を止めて休憩中に強い揺れを感じ、高台の病院に避難した。待合室のテレビの前に人だかりがしている。隙間(すきま)からのぞき込むと、その画面に現実とは思えない光景が映っていた。昔の同僚は、なじみの店の人たちは、どうしているか。懐かしい顔が頭を駆け巡った。

 釜石OBの間で被災状況を伝えるメールが行き交ったが、情報は錯綜(さくそう)していた。「自分の目で確かめないとわからない」。約2週間後の3月24日夜、水不要のシャンプーやウエットタオル、灯油、食料などを自家用車に積み込み、夜通しハンドルを握った。釜石に着いたのは25日早朝。眼前には、がれきに覆われた見知らぬ街があった。釜石SWの事務所や避難所を回り、知人の安否を確認して物資を手渡しながら、懸命に考…

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