人の尊厳認めぬ暴言 生産性、この短絡で低劣な基準
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杉田水脈衆議院議員が性的少数者(LGBTなど)の方たちについて、「生産性がないので税金で支援するのはおかしい」と語った。
この場合の生産性とは何を指しているのだろうか。言葉自体は対象が限定されているように見えるが、これは性的マイノリティーだけに向けられた問題ではない。介護されている人、障がいを持つ人、さまざまな事情を抱えて生きている人は多い。しかし、目に見える「生産性」という、いたって短絡で低劣な基準で、何かを生みださなければ公的に支援する価値が無いという思想は、社会全体にとっても危険極まりない。人はそれぞれ生き方があるという尊厳を認めずに国会議員がこのような暴力的な言葉を垂れ流すというのはいかがなものか。
この「生産性」が、子を作らないということを指すのであれば、そういう人は総理大臣をはじめ与党の政治家の中にも少なからずいるだろうけれど、彼ら彼女らにもその基準を当てはめるのだろうか。どう考えても差別意識から出た発言であり、あまりにも愚劣である。
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