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プラスチック危機

安価で丈夫なプラスチックは多くの製品に用いられ、20世紀半ば以降の暮らしを大きく変えた。一方で、2050年までに海に流入するプラスチックごみの総重量が、世界の海に生息する魚の総重量を超えるとの予測もあり、分解されずたまり続ける大量の廃プラスチックの問題が世界で懸念されている。「便利さ」追求の陰で広がる「危機」を現場から考える。

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ポリ袋「ノー」 ケニアの挑戦(その2止) ポリ袋使用、まさかの逮捕 厳罰立法、市民の怒り後押し

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「プラスチック禁止に賛成」と書かれたプラカードを手に持つジェームズ・ワキビアさん=ケニア・ナクルで2018年7月25日、小泉大士撮影
「プラスチック禁止に賛成」と書かれたプラカードを手に持つジェームズ・ワキビアさん=ケニア・ナクルで2018年7月25日、小泉大士撮影

 

 ケニアでは、使い捨てのレジ袋を禁止しようという動きは約15年前から起きていたが、ポリ袋の製造・販売業者など業界団体の強い抵抗によって何度も挫折してきた。

 それでも、事態は少しずつ前に動き始めた。

 中部ナクル在住の写真家ジェームズ・ワキビアさん(35)は、うずたかく積もったポリ袋やペットボトルの山に「怒り」を覚えて、以前からごみ行政の改善を主張。当初は署名を集めて地元政府に陳情していたがそれほど効果はなかった。だが、2015年から、「プラスチック禁止に賛成」と書かれたプラカードを通行人ら5000人以上に持ってもらい、その写真をツイッターなどに投稿するキャンペーンを始めたところ、反響を呼んだ。当時の環境担当相も呼応して、ツイートを転載するなどし、共感の輪が広がった。「国境を超えて世界中から賛同の声が集まった」と笑顔で振り返る。こうした市民の支持も後押しし、昨年8月に禁止法の施行に至った。

 一方で、突然の変化は市民を困惑させることにもなった。

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