iPS細胞

パーキンソン病治験 移植手術、7人対象

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 京都大は30日、ヒトのiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作った神経細胞を神経難病のパーキンソン病の患者の脳に移植する世界初の臨床試験(治験)を8月1日から開始し、年内にも1例目の移植手術を実施すると発表した。患者計7人に神経細胞を移植し、2022年度までに安全性や効果を確認する。iPS細胞の臨床応用は国内3例目。

 パーキンソン病は手足の震えや筋肉のこわ張りといった症状が出る難病で、脳内で神経伝達物質のドーパミンを作る神経細胞が徐々に減ることが原因。国内の患者数は16万人とされ、根本的な治療法はまだない。今回の治験は保険適用のために必要な手続きで、先行する理化学研究所や大阪大が目や心臓で実施する臨床研究よりも実用化が近い。

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