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炎のなかへ

/219 アンディ・タケシの東京大空襲 石田衣良 望月ミネタロウ・画

【あらすじ】逃げ惑いながら、家族全員を炎から逃がすと決意するタケシだった。

 通りはまだ燃え始めたばかりだった。今ならなんとか先にすすめるだろう。突き当たりはこのあたりでは千葉街道と並ぶ幹線道路、四ツ目通りである。

「いきましょう」

 タケシは先頭に立ち、焼夷(しょうい)弾が点々と炎をあげる道を歩きだした。周囲の街では屋根の上のほうから火があがっていた。まだ一階は燃えていない。このあたりは繁華街なので三階建ての建物が多く、安普請の二階家のように焼夷弾が一階まで突き抜けてくることはなかった。火災の輻射(ふくしゃ)熱もすくなく、まだ涼しいといっていいほどだ。

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