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麺食い・列島味便り

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山越うどん 香川県綾川町 客が求め「かまたま」に

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つるつるの麺と生卵が絡む「釜上げ玉子うどん」通称「かまたま」と人気のジャガイモの天ぷら(奥)=香川県綾川町羽床上で2018年6月21日午後0時29分、山口桂子撮影
つるつるの麺と生卵が絡む「釜上げ玉子うどん」通称「かまたま」と人気のジャガイモの天ぷら(奥)=香川県綾川町羽床上で2018年6月21日午後0時29分、山口桂子撮影

 「かまたま」は、釜でゆがいたばかりのうどんに生卵、そこに少量のだししょうゆをかけて味わう。今やうどん王国・香川だけでなく全国でも人気メニューだが、発祥の店とされるのが香川県綾川町にある「山越(やまごえ)うどん」だ。

 卸し専門の製麺所から始まり、店は50年以上の歴史がある。かまたまの誕生のきっかけは客のアイデアだった。30年ほど前、卵かけご飯が大好きだった常連が生卵を持って来店した。「これを釜上げうどんの上に乗せて食べてみたい」。当時の店は製麺所の片隅に食事ができる小スペースがあるだけだった。そこで一心不乱にすする客の様子を見て、当時高校生だった2代目店主の山越伸一さん(48)も試してみた。熱々の麺に卵が絡み、おいしかった。やがて他の客の間にも「生卵のトッピング」は次第に広まり、うどん店を始めた約20年前、正式にメニューに加わった。

 当初は「釜上げ玉子入りうどん」と呼んでいた。だが、名前が長すぎて厨房(ちゅうぼう)に伝えるのがどうにも煩わしい。そこで注文を取る役目だった伸一さんの母紀枝さん(72)が「かまたま」と省略し始め、次第に愛称として定着していった。

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