近寄って見上げると、意外と迫力があるものだなあ。ふだんは、あまり意識していない送電線用の鉄塔。その魅力はいったい何だろう。夢中になってしまった女性に会いに行った。
「できれば触りたい。抱きしめたいくらいです」。東京都の会社員、硲(はざま)芽唯(めい)さん(28)がそう話す相手はネコ、ではなく鉄塔だ。それも、「鉄骨が角張っていて、複雑な骨組み」がいい。東京スカイツリー(634メートル)よりも東京タワー(333メートル)の方が好みに合う。彼女にとっての「ベストオブ鉄塔」は西東京市に立つ電波塔「スカイタワー西東京(195メートル、通称・田無タワー)」。一般的な送電線用の鉄塔や鉄骨作りの橋、工事用のクレーンなども、見るだけでうれしくなるという。「送電鉄塔は、左右が非対称だったり、門の形だったり、その場所の必要性に合わせた形になっていて、一つ一つがユニークなんですよ」
7月初旬。学生時代、よく自転車で近くを通っていた東京都府中市の送電鉄塔を見に行くというので、同行させてもらった。
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