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非営利法人「善意」の陰で

市民の善意で運営し、営利を目的としないはずの「特定非営利活動法人(NPO法人)」が売買されているのではないか--。取材班は取材を積み重ね、当事者たちから証言を得た。

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非営利法人「善意」の陰で

内部統制なき売買 2NPO、幹部の「独断」 代表者ら「不適切」と中止

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NPO法人のネット販売を巡る経緯
NPO法人のネット販売を巡る経緯

 特定非営利活動法人(NPO法人)が脱法的に売買されている問題で、2法人が毎日新聞の取材後に、売却を取りやめたことが明らかになった。いずれも第三者への事業承継を目的に、一部の幹部が独断でネット上での販売を試みたが、取材に対し代表者らが不適切さを認め中止に追い込まれた。理念に基づき運営されるはずのNPO法人を売ろうとする行為に加え、内部統制の欠如にも識者から批判の声が上がる。【向畑泰司、田中龍士】

 2法人は2009年に棚田の保全などを目的に設立された「棚田市場」(横浜市)と、食育推進などを図るため10年から法人として活動する「子どもの食育推進協会」(東京都)。法人登記などによると、棚田市場の理事長は棚田研究で知られる中島峰広(みねひろ)・早稲田大名誉教授(84)で、子どもの食育推進協会は渡辺好明(よしあき)・元農林水産事務次官(72)=現・新潟食料農業大学学長=が今年3月まで実質的な代表を…

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