「原子力発電所や新幹線の建設、資源開発、社会インフラなど、国が関与するような大型プロジェクトの案件では日本は厳しい状況に置かれ、将来の展望も開けない。といって、リスクが高すぎる国に融資保証をつけることは、自ら墓穴を掘るようなものだ」。政府系金融機関で働く知人の嘆きである。確かに、海外の大型プロジェクトでは、中国の強さばかりが目に付くのだが、これといった対応策は見当たらないようだ。
例えば、日本が圧倒的な技術と経験を持っていた新幹線にしても、当初は日本の技術の導入から始まった中国だが、今や国内で新幹線を敷設した総延長距離は日本をはるかに上回り、その経験の蓄積によって技術力、運用力をつけているのは間違いない。
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