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フレンチBBQはもう遅い! フランスでは「フレンチ鉄板焼」が台頭中(GetNavi web)

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普通のBBQとは差別化し、日本でも「フレンチBBQ」という言葉ができるくらい、フランスではBBQは身近な存在。アメリカ人のように、フランス人も自宅は当然のことながら、公共のスペースでもBBQを行います。しかし、そんなフレンチBBQにも変化の兆しが――。本稿ではフランスBBQの最新事情や人気のBBQアイテム、フランス人のBBQ観をお伝えします 。

 

フレンチBBQの特徴

フランスのBBQは自宅や親・親戚宅の庭などで家族や友人たちと楽しむのが基本です。また、キャンプ場にBBQコーナーが設けられていたり、大規模な公園にBBQスペースがあったりします。

 

ただし公園などの場合は特に、衛生管理が行き届いていない状態で放置されていることも多く、地元の人たちはあまり利用しません。

 

一方で筆者が住むナント市では、毎年夏に”ナントへの旅”と題したアートの祭典が開催され、そのイベントの一環として市内の川辺に屋外BBQ場が約2か月間だけ登場します。

 

中央に複数のBBQ台が並び、周辺一体にテーブルとベンチが設置され、開始時間の夜7時を過ぎると、人々がそれぞれ焼きたい食材や飲み物を持って集まります。食材は各自で焼きますが、BBQ台で使う炭の管理は、係の人が2〜3人付いてお世話をしてくれるのです。さらにナント市による運営ですが、利用に際しての費用は一切かかりません。

 

フランス人にとってBBQというと、先述したように自宅などの庭で行うのが常でした。しかし家族の形も多様化し、集合住宅で庭がなかったり、複数の家族も集まれるほど自宅のスペースが広くなかったりする場合もあります。そのため大人数でやりたいときなどは、このような管理者がいる公共のバーベキュー場はとても便利で、アパルトマン在住時には友人たちと何度か利用しました。

筆者は、フランス人のBBQ好きを日頃から実感しています。というのも、春先から秋にかけ天気のよい日の夕方に住宅地を歩けば、必ずと言ってよいほどあちこちからBBQの匂いがするのです。

 

まるで「天気がよい日=BBQ日和」という公式があるかのように、週末になれば昼間から、平日でも夕方〜夜にかけて炭火をおこしています。この時期は、だれかを家に招待する際もBBQでもてなすことが多くなります。

「鉄板焼き」が人気上昇中

近年、炭焼きBBQと並んでフランスで支持を伸ばしつつあるのが、屋外用の鉄板焼きである「プランチャ」です。炭をおこす手間が省け煙も少なくて済むことや、使用後のお手入れが炭を使うBBQより、簡単であることが支持されている理由かもしれません。先日お呼ばれしたお宅でも、ホストがこのプランチャで「アンドゥイエット(フランスの代表的な腸詰料理)」などを焼いて振舞ってくれました。

 

上の写真のような卓上タイプは、80ユーロ(約1万400円)から。高いものになると1000ユーロ(約13万円)台と、様々なタイプの製品が揃っています。

 

プランチャの起源は、19世紀よりスペインにおけるキリスト教の宗教行事で大勢の人たちに料理をふるまうために使われ、その際、巡礼時にこの鉄板もフランスに持ち込まれたと伝えられています。プランチャ自体は古くから存在していたにも関わらず、なぜいま注目されているのでしょうか?

 

その理由の一つとして、プランチャが「食材を選ばず焼けること、適温調節をしながら食材の旨みを逃さず調理できること」が挙げられます。なかでも特に、従来の炭火焼BBQでは扱いにくいとされた魚などのシーフード類・脂身の少ない肉・野菜などの食材が美味しく焼けるため「ヘルシーBBQ」としての需要が高まっていることが注目のポイントでしょう。

 

この「食材の持つ旨みを逃さず」という点は、高熱の鉄板に水分を含んだ食材をのせることで水蒸気が生じるという「ライデンフロスト効果」の働きによるものです。これによって、鉄板の上で食材が水蒸気に包まれるために、旨みや水分が逃げにくくなるんですね。 ソーセージなど脂身の多い肉類が主流だった炭火焼BBQとは楽しみ方が違うものともいえるのかもしれません。

 

家電や調理器具販売店などで扱われているプランチャには電気式とガス式のものがあり、どちらも家庭で簡単に取り付けられる仕様になっています。

 

夏をとことん楽しむヨーロッパの流儀

その一方、従来型BBQのアイテムでもより簡単に楽しめているものが増えています。

 

下の動画で紹介しているような「BBQ用の切って洗える網」は最近よく出ているアイテムの一つ。これはBBQグリルのうえにのせて使う、目の細かい繊維状の網。グリルの大きさに合わせて網を切り、使用後に洗って再利用できるのが特徴です。

 

食材をこびりつかせず、炭の中に落とす心配もないと謳っている商品で確かに重宝しますが、実際に使用してみた感想は、案外もろいということ。使い方にもよるのでしょうが、筆者の場合は3~4回の使用で、中央に穴が開いてしまいました。こちらは10(約1300円)ユーロ前後で買うことができます。

 

フランス人にとってBBQは、家族や友人と、屋外で飲んで食べながらおしゃべりを楽しむこと。食べる内容そのものよりも「BBQをきっかけに皆で集まる」ことのほうが大事なのです。フランスに限らず、長く厳しい冬を過ごすヨーロッパの人たちにとって、屋外で食事ができること、そして、この短く限られた期間をとことん楽しむことが彼らの流儀。開放感のある屋外で太陽の光を浴び、外気に触れながら、気心知れた仲間たちと食事を楽しむことは、フランス人にとってこのうえない喜びでもあるのです。

 

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