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科学取材の経験が豊富な青野由利専門編集委員のコラム。

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再処理の呪縛=青野由利

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 シェルブールと聞いて雨傘を思い浮かべるのはある年代より上の人だろう。かくいう私もその一人。だが2年前にこの地を訪れ、別のイメージが加わった。巨大な核施設だ。

 フランス北西部の終着駅シェルブールから車で約30分。コタンタン半島にアレバ社のラ・アーグ再処理工場がある。遠くから見ると要塞(ようさい)のようだが、施設の中は古びた印象。40年以上前から民生用の再処理を始め、日本向けビジネスも行ってきた。

 その結果、たまり続けた日本のプルトニウムが15・5トン。英国にも21・2トン。国内の10・5トンと合わせ、日本の総在庫は47トン強。繰り返しになるが核爆弾6000発分だ。

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