廃プラ行き場失う 中国輸入禁止の影響
毎日新聞
2018/8/3 21:49(最終更新 8/3 22:55)
有料記事
1041文字
- Twitter
- Facebook
- はてなブックマーク
- メール
- リンク
- 印刷

世界で輸出される廃プラスチックの半分近くを受け入れてきた中国が、国内の環境対策で昨年末から輸入を大幅に制限した影響が世界各地に広がっている。受け皿としてタイやマレーシアなど東南アジアで廃プラ輸入量が急増しているが、これらの地域では処理量に限界があり、中国同様に輸入制限の動きも広がる。中国の政策転換で、2030年までに世界で1億トン以上の廃プラが行き場を失うとの推計も出ている。
中国は1980年代から日本や米国、欧州などが処理しきれない廃プラの受け入れを拡大してきた。原料から新たにプラスチックを生産するより低コストに抑えることができるためで、国内で分別して再加工したさまざまな製品を輸出して経済成長を支えた。16年には世界の廃プラ輸出量のおよそ半分にあたる約735万トンを受け入れた。
この記事は有料記事です。
残り696文字(全文1041文字)