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たたなづく

パリで「Vision」お披露目=河瀬直美

ジャポニスムの「Vision」プレミア上映会で奈良県ゆかりの人たちと。左から3人目が河瀬さん= パリ・シネマテークにて7月12日

 今年は日仏友好160周年にあたり、パリにて「ジャポニスム」と題して日本の文化を伝える祭典があちこちで開かれる。そのオープニングセレモニーがあり渡仏した。新作「Vision」はフランス人女優ジュリエット・ビノシュが主演を務めた映画でもある。久しぶりにジュリエットとも再会した。伝統あるパリのシネマテークはこのジャポニスムに伴い、日本映画特集を開催する。「Vision」はそのオープニングフィルムとしてお披露目された。デザイナー、アニエス・ベーが提供してくれたドレスは日本の国旗を意識したかのようで、それに下駄(げた)を履いて出席した。ここには「Vision」の舞台にもなった奈良県は吉野町の町長はじめ、金峯山寺からは管長もご出席になり、ホラ貝の音と共にこの式典は始まった。日本を代表する山岳信仰の聖地金峯山寺。ご本尊蔵王権現様の激しいお顔だちは荒ぶる自然の脅威を表現しているのか。秘仏の公開日以外はこのお顔を拝むことはできない。しかし、そのお顔の色が真っ青であることから青は慈悲の色とも言われ、自然からの恩恵を意味するのかもしれないと考える。いずれにしても、今年関西地方から中国地方を中心に、地震、豪雨、熱暑、台風と、多くの荒ぶる神が私たちに何を伝えようとしているのか。人間だけが快適な世界を目指し技術革新を進める世の中では、地球も疲弊してしまうに違いない。深い山あいに身を沈めると吹く風の心地よさ、木漏れ日の美しさ、生き物の気配、それらを感じてふと心が和む瞬間がある。それは権現様のお慈悲を受…

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