公文書クライシス

ファイル名抽象化 開示請求避け「丸める」 省庁職員ら証言

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 公文書管理のあり方を巡る問題が、新たに明らかになった。国民に公表されている名称では内容が分からないとして、国立公文書館が省庁に内容照会したファイルが2カ年度で20万1120件に上った。省庁の職員らは毎日新聞の取材に「ファイル名を抽象化する動きは情報公開請求への警戒感から始まった」などと証言する。

 「抽象的なファイル名にして内容が分かりにくくすることを、『丸める』と呼んでいた」。ある省庁の元職員は、毎日新聞の取材にそう語った。

 文書管理を担当する部署から、内容をぼかした名称を例示され、それを参考にファイル名を付けていたという。具体的な会議名が書かれていたファイル名を「会議関係資料」と改めることもあった。「名称からファイルの内容が推測されると開示請求されやすくなるという警戒心があった。開示した情報をもとに批判の的にされることを恐れた」

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