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柳に風

無知が生む偏見の罪=松井宏員

 若年性認知症の当事者や家族を取材した体験を、大学で社会福祉を学ぶ学生さんに話す機会があった。新聞記者として、というより、私自身が学びの連続だった経験から、コミュニケーションと言葉の力をテーマにした。

 認知症への知識がなかった私は、最初に当事者と会った時、「どう接したらいいんだろう」と迷った。これはつまり、特別な接し方が必要と思っていたということ。もっと言えば、「普通でない人」という意識があったのだ。

 ところが、お酒を酌み交わしながら話してみると、なにも特別なことなどなかった。普通に会話できたどころ…

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