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手話使い映画、可能性に気づく=耳の聞こえない映画監督・今井ミカさん

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今井ミカさん
今井ミカさん

 私は生まれつき、耳が聞こえません。群馬県立ろう学校に幼稚部から高等部まで通いました。同級生との話題は前日に見たテレビ番組。盛り上がり方は耳の聞こえる子どもたちと違ったと思います。私たちはキャラクターの動きの特徴を覚えておいて、教室で番組の内容を想像し合いました。アクション系の映画は楽しむことができましたが、会話が中心となる映画や番組は、楽しむことを諦めるという気持ちがありました。

 小学部6年の時、ろう者の父が買ってきたビデオカメラが、環境を変えようと思うきっかけになりました。登場人物が手話で会話をする作品がつくれる可能性に気がついて、ろう者で二つ年下の弟と撮影に熱中しました。当時は「マトリックス」という映画がブームだったので、初作品は弟の名前を入れて「アキトリックス」にしました。弟がヒーローも悪役も演じて私が撮影し、音を意識せずにつくりました。

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