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西日本豪雨

「平成最悪の豪雨被害」をもたらした西日本豪雨。広い範囲で土砂崩れや河川の氾濫が多発し、甚大な被害となった。

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あるじ亡き家 泥まみれ、片付かぬまま 真備

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放置されたままの三宅衣子さん宅=岡山県倉敷市真備町地区で2018年8月4日、三村政司撮影
放置されたままの三宅衣子さん宅=岡山県倉敷市真備町地区で2018年8月4日、三村政司撮影

 西日本豪雨で広範囲が浸水した岡山県倉敷市真備(まび)町地区では、復興が進む一方、取り残されたように泥まみれの家もある。一家全員が亡くなり、水没した家屋の片付けが進まないためだ。豪雨の爪痕をそのままに、1カ月が過ぎようとしている。

 真備町有井(ありい)の集落に、あるじを失った平屋建て住宅がある。流れてきたとみられる角材が屋根に乗り、窓は土ぼこりをかぶる。棚が倒れたままの室内は清掃が済んだ様子もなく、裏庭の畑もごみが散乱し、「あの日」から時が止まったままだ。

 近隣住人らによると、この家には三宅衣子さん(77)が長男宏明さん(49)と2人で住んでいた。畑でイチゴやトマトを育て、静かに暮らしていた。ところが、豪雨の後、2人の遺体が室内で見つかった。近所の男性(61)も「家がそのままになっているのは気の毒。手伝ってあげたいが……」と気に掛け続けている。

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