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漆黒を照らす

/64 北朝鮮に帰国した在日コリアン 生と死の記憶を刻む /大阪

朴永淑さんの証言に90人が耳を傾けた=大阪市内で2018年7月8日、合田創さん撮影

 広島市に原爆が投下された8月6日の朝、朴永淑(パクヨンスク)さんは疎開していた広島県山県郡で南の空に原爆雲を目にした。「遠くにモクモクと黒くて変な形の雲が見えて、なんだろねと話しました」

 9日後に日本は敗戦を迎える。広島市内に戻ると実家は跡形もなくなっていた。兄の妻が爆死していた。原爆投下時、広島市には約5万人の朝鮮人がいたとされる。当時まだ5歳だった朴さんは、実は北朝鮮からの脱出者である。原爆投下から17年後、在日朝鮮人の帰国事業で北朝鮮に渡ったのだ。

 1959年から25年間続いた帰国事業では、日本国籍者約7000人を含め9万3000人余りが北朝鮮に渡った。当時の在日人口の実に6・5人に1人に及ぶ。「資本主義国から社会主義国への初の民族大移動」といわれたが、在日帰国者たちが、北朝鮮でどんな生活を送ったのか、詳しいことはほとんどわからないままだ。

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