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「万葉古道」を尋ねて

交流・別れ・流浪/25 大和下市・桃花の里/番外編 「桃源郷」薬草栽培で栄え /奈良

吉野山に向かう道が通る谷のハクモクレン(中央)などは薬種として栽培されてきた=奈良県下市町で、栗栖健撮影

 「桃花(つき)の里」・下市を流れる秋野川の源がある吉野の山は、万葉時代、奈良盆地の人たちにとって神秘の世界だった。

 藤原宮(694~710年)は盆地南部の大和三山の間。「藤原宮の御井(みい)の歌」に遠い吉野の山への思いが見える。

 「名ぐはしき(その名も良い) 吉野の山は 影面(かげとも)(南面)の大き御門ゆ(から)雲居にそ(空の果てに) 遠くありける(あるのだ)」(巻一 52)

 宮殿の東西北にある三山を、神々しい、などとたたえた後、吉野の山を表現した部分だ。天皇が「埴安(はにやす)の堤」の上から見たという設定だが、堤の推定場所の香具山の西、南側で南を望んでも、吉野の山は高取山(584メートル)の向こう側だ。それでも歌人は存在を感じていた。作者未詳。

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