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再思三省

第65回 都心ばかりが東京じゃない

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「再思三省(さいしさんせい)」とは何度も考え、何度も自らを省みること。実際に紙面に登場した事例などをひきながら、月1回、三つずつのテーマで気をつけたい事柄をつづっています。なお、この中には必ずしも一般的に間違いとはいえないものもあります。読者への配慮や紙面上の統一などの点から決めているものは、理由とともに示しています。

褒めているかのよう

 壮絶な被爆体験 → すさまじい被爆体験

「壮絶」は「はなはだ勇壮なこと」(広辞苑)。勇壮は「勇ましく意気さかんなこと」(同)。「壮絶な戦い」などと使うのはいいのですが、褒め言葉のニュアンスがあり、被爆体験にはふさわしい結び付きといえません。「すさまじい」は言い換えの一例。他にも「悲惨な」「筆舌に尽くしがたい」などが考えられ、それぞれの場面に応じて表現を工夫したいところです。

ありがたいけど気をつけて

 (勝ち点1でも)恩の字だ → 御の字だ

 十分ありがたい、予想よりも良いという気持ちの表現。ありがたいのだから「恩」と思いがちですが、御(おん)をつけた語は「御身大切に」「御礼申し上げます」のように尊敬・丁寧の意を含むことから、「『御』の字をつけて感謝したいという意」(集英社国語辞典)を表します。なお2008年度の文化庁「国語に関する世論調査」によると、「一応、納得できる」の意味と答えた人が5割強と、本来の「大いにありがたい」を上回りました。字も使い方も要注意です。

離れていても同じ東京

 東京へ向け(父島を出発) → 本土へ向け

 父島を含む小笠原諸島があるのは、東京都小笠原村です。以前、八丈島などを含む伊豆諸島を「伊豆」の字面からか「静岡県」と誤った原稿も目にしましたが、これも東京都に属します。もっとも、伊豆諸島の場合は「明治に入り所管が転々と変わったが、1876年静岡県編入を経て、1878年東京府に編入」(日本大百科全書)との経緯があり、昔のことを書く時はさらに注意が要るようです。

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