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防潮堤工事ミス

県の陸側かさ上げ案拒否 地元住民協議会

工事ミスで計画よりも22センチ高く造られた魚町地区の防潮堤=宮城県気仙沼市で2018年8月7日、新井敦撮影

 宮城県気仙沼市魚町地区に建設中の防潮堤の一部が県のミスで計画より22センチ高く造られた問題で、地元住民らでつくる「内湾地区復興まちづくり協議会」は7日、同市役所で記者会見し、県が示した陸側かさ上げ案を受け入れない方針を明らかにした。問題発覚後の県の対応や進め方に地権者の不信感が根強いことなどから、県の提案には合意できないと判断した。協議会は改めて計画通りの高さにする「造り直し」を求める。【新井敦、本橋敦子】

 工事ミスの対応策として、県は6月、誤った高さを維持したまま、陸側をかさ上げして海の見える景観に配慮する代替案を住民側に提示。これを受け、同協議会は7月に魚町地区を対象に説明会を開いたが、参加者からは改めて造り直しを求める意見が相次いだ。

 協議会によると、その後、かさ上げの対象となる地権者らに非公開で意向確認したところ、県の姿勢に対する反発のほか、「かさ上げで生じる段差で不利益を受ける住民が出る」などと、さまざまな反対意見があり、県の案に合意を得られなかったという。

 また、県に不信感を募らせた理由として、5月に開いた協議会の会議で、住民側が造り直しを求める意見に集約したにもかかわらず、出席した村井嘉浩知事が即座に否定し、誤った高さのまま完成させる方針を示したことや、県がミスの責任の所在を明らかにしないことなどを挙げた。

 菅原昭彦会長は「今後、住民と県の話し合いを誤解に満ちたものでなく、信頼関係に基づいたものにしたい。住民には不信感があることを県に知ってもらいたい」と話した。

 一方、村井知事は同日、「県のミスがなければ、このような苦労をお掛けすることもなく、改めておわびする。菅原会長から話を伺った上で、県としての対応を考える」とのコメントを出した。

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