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幻の科学技術立国

「科学技術創造立国」を目指してきた日本は、中国など新興国が急速に台頭してくる中で存在感を失いつつあります。現場を歩きながら衰退の原因を探り、再生の道を考えます。

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第2部 源流を探る/国立大法人化 キーパーソンに聞く 学長経験者の評価は

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佐々木毅・元国立大学協会会長=東京都千代田区で2016年9月13日、丸山博撮影
佐々木毅・元国立大学協会会長=東京都千代田区で2016年9月13日、丸山博撮影

 国立大の法人化について、学長経験者はどう評価しているのか。法人化当時の国立大学協会会長だった佐々木毅・元東京大学長(76)、五神(ごのかみ)真・現東京大学長(61)、黒木登志夫・元岐阜大学長(82)に聞いた。

国の要求や介入が激しくなった

■元国立大学協会会長(元東京大学長)、佐々木毅さん(76)

 --国立大学法人法が2003年7月に成立し、その秋に運営費交付金の削減方針が出ました。

 とてもじゃないが、話が違うんじゃないかと。みんな怒った。このままでは予算削減のために法人化したというイメージになる。(法人化に)賛成した者としては、簡単に引くわけにはいかなかった。今思うとつくづく異常だと思うのは、法人化の議論の中で予算の問題が一切俎上(そじょう)に載らなかったこと。「法人化後5年間はこういう予算で」というようなプランは示されなかったし、議論もなかった。

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