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ジャーナリズムの原点回帰 差異認めつつ合意形成を=武田徹

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 「建設的ジャーナリズム」と呼ばれる新しい報道スタイルについて、欧州の社会動向をスイスで定点観測している穂鷹知美さんがネットメディア「シノドス」で報告している。

 その特徴は問題の追及や告発よりも解決を目指すこと。提唱者の一人、デンマーク人ジャーナリストのウルリック・ハーゲルップ氏は、参加者に問題の解決法を協力して見つけるよう義務づけた討論番組をデンマーク国営放送で製作し、高い視聴率を記録したという。

 そこには合意形成が困難な現状を打開する期待が込められている。多メディア時代にはメディア相互の差別化戦略も加わって多様な主張が展開されがちだ。こうした“百家争鳴”状態はジャーナリズムの弱体化を招く。「ペンは剣より強し」と言うが、ペンの力で社会を動かせるのは世論が形成できた時に限られる。合意が困難で世論が細分化されたり、二項対立的に拮抗(きっこう)していたりする状況でペンは十分な力を持てないのだ。

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