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指導者のパワハラと組織の不誠実な対応が、またも学生からスポーツでの夢を奪った。日本大応援リーダー部の監督からパワハラを受けた女子部員は、自分の誇りだったチアの世界から去らざるを得なくなった。
「こいつが何をしたか知っている?」。2月5日、監督は練習前に集合した全部員の前で女子部員の名前を挙げて切り出し「大雪の日に学部の事務員に頼んで私に電話をかけさせて練習をなくそうとした」「事務の中では顔が白くてうるさい子といったらお前だって有名なんだよ」と強い口調で重ねた。関係者はその様子を「公開処刑みたいだった」と部員の家族に説明。実際には雪の中、キャンパスから離れた練習場所に向かおうとした部員を事務員が心配し、監督に練習の有無を確認しただけだったという。
けがからの復帰が遅れていた部員は叱責された日、リハビリを続けたいと監督に相談した。「ただのばかだと思っていたけど、ずる賢いばかは嫌い。証明できるものを見せなさい。診断も本当か分からないから同期と一緒に受診して同期から説明させなさい」。うそをついていると決めつけられた。
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