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「株主制度」で“投資”募る 世界と結ぶ町立日本語学校
北海道の自然を代表する大雪山の麓の東川町は、写真映えのする「写真の町」として知られ2014年に「写真文化首都」を宣言。ブランド米「東川米」の水田が広がるとともに、家具メーカーの工場や工房が集積する。日本初の町立日本語学校が国際色を豊かにし、国内からは移住者が増え、「株主制度」による「特別町民」も町を応援する。人口約8300人の小さな町の取り組みは「東川スタイル」として自治体関係者ばかりでなく研究者らも注目している。
東川町は大雪山国立公園の山岳地帯から流れる河川が扇状地を形成し、豊かな地下水が水田を潤して米作を中心に農業が発達した。人口は戦後の1950年の1万754人をピークに、若者らが流出して減り続け93年には7000人を割り込んだ。しかし、85年の「写真の町」宣言以降の関連イベントがにぎわいを取り戻し、家具工房の作家や職人の定着、大自然の景観と生活や教育環境の良さにひかれた移住者が増え始めた。町が開発し…
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