１００回目の夏・金足農　佐々木大夢主将　野球できる喜びかみ締め　昨冬バセドー病診断　／秋田

　夏の甲子園第４日の８日、金足農の佐々木大夢主将（３年）は、野球ができる喜びをかみ締め初戦に臨んだ。１年だった昨年２月、甲状腺の疾患の一つバセドー病と診断され、半年ほど運動ができない状態が続いた。「ここまで回復し、野球ができるなんて想像もしなかった」。甲子園ではユニホームを泥だらけにして、全力で駆け回った。

　「走ってはいけないよ」。医師から告げられ、「もう野球ができないのか」と初めて聞く病名にショックを受けた。自室にこもる日々が続いた。