夏祭りの季節だ。ここ数週間のうちに祭りがあるという地域も多いのではないか。
気仙沼では、先週末に「みなとまつり」が開催された。海上花火大会や、パレード、太鼓の打ちばやしなどの催しからなる気仙沼地域の祭りだ。特にこの地で生まれ育った人にとっては、血が沸くものがあるのだろう。祭りの1、2週間前から、気仙沼ニッティングのスタッフや編み手もそわそわしだし、仕事をしながらも気づけば祭りの話をしていた。あいにく当日は大雨で、中止となったプログラムもあったが、それでも雨の中、太鼓をたたく者もあれば踊る者もあり、エネルギーがはじけるような週末だった。
東京から気仙沼に来て間もなかった2012年の夏。地域の経営者たちが祭りの準備に夢中になっているのを見て、複雑な感情を抱いた。「街のために」と祭りに精を出すのだが、地域のことを思うのであれば、雇用を保てるよう、東日本大震災で被災した事業の再建に集中した方がいいのではないかと感じたのだ。それでも、郷に入れば郷に従え。私も祭りに交ぜてもらい、ひと月かけて太鼓の練習をし、夏祭りでたたかせてもらった。その…
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