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プラスチック危機

安価で丈夫なプラスチックは多くの製品に用いられ、20世紀半ば以降の暮らしを大きく変えた。一方で、2050年までに海に流入するプラスチックごみの総重量が、世界の海に生息する魚の総重量を超えるとの予測もあり、分解されずたまり続ける大量の廃プラスチックの問題が世界で懸念されている。「便利さ」追求の陰で広がる「危機」を現場から考える。

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プラスチック危機

ベルギー古都にプラごみのクジラアート

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運河の水面から飛び出すクジラをイメージした作品。米ハワイの海岸で集めたプラスチックごみで作られた=ベルギー西部ブリュージュで2018年8月7日、八田浩輔撮影
運河の水面から飛び出すクジラをイメージした作品。米ハワイの海岸で集めたプラスチックごみで作られた=ベルギー西部ブリュージュで2018年8月7日、八田浩輔撮影

 【ブリュージュ(ベルギー西部)で八田浩輔】中世の街並みを残し、世界遺産に指定されているベルギーの古都ブリュージュ旧市街地で、5トンのプラスチックごみで作った巨大なクジラの野外アート作品が観光客に人気の撮影場所になっている。海のプラごみ問題を考えるきっかけにしてもらおうと、海岸で集めたごみから作られた。

 「摩天楼」と名付けられた高さ12メートルの作品は、街の象徴である運河から飛び出すクジラを模した。米国のデザイン事務所が、国際美術展覧会「ブリュージュ・トリエンナーレ」のために制作。素材は環境保護団体とサーファーの団体が米ハワイの海岸で集めたプラスチックごみ5トンを使い、輸送費などはインターネットを通じて調達した。

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