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西日本豪雨

「人災」住民、謝罪求める 愛媛・肱川氾濫

黙とう中、住民から罵声が飛び、頭を下げる管家一夫西予市長(中央)ら=愛媛県西予市野村町の野村中で2018年8月9日午後7時37分、中川祐一撮影

 西日本豪雨で愛媛県の肱川(ひじかわ)が野村ダム(同県西予市)の大規模放流後に氾濫した問題で、5人が犠牲になった西予市の野村町地区の中学校で9日夜、初めての住民説明会が開かれた。市やダムを管理する国土交通省四国地方整備局の担当者に対し、住民からは「天災でもあるが人災でもある」などと批判が噴出。謝罪や責任追及、再発防止を求める声が相次いだ。

     野村ダムでは7月7日午前6時20分、満水に近付いたため、緊急的に流入量とほぼ同量を放流するよう操作。放流量は安全とされる基準の2倍近くに及び、地区中心部が浸水した。四国地方整備局はダムの操作や住民への周知のあり方などの検証を進めている。

     説明会は約750人の席がほぼ満席に。質疑応答では住民から「もっと臨機応変に対応できなかったのか」と操作への疑問が多数出た。これに対し整備局は「規則に基づいて行った」「これまでに経験のない豪雨だった」と繰り返して謝罪はせず、「ダムが大事なのか、みんなの命が大事なのか。頭を下げたらどうか」と住民が抗議する場面もあった。

     一方、午前5時10分の避難指示の放送から放流までに1時間ほどしかなかった理由について、市は避難中の事故を防ぐため消防団による救助態勢が整ってから指示を出したと釈明した。また豪雨により、過去最多だった時の約2.4倍にあたる量の水がダムに流入したこと、放流の開始時間がダム管理所側から市に当初伝えられた午前6時50分から、30分早められたことを明らかにした。

     説明会は2時間半に及んだ。終了後、管家一夫市長は「厳しい意見を頂いた。真摯(しんし)に受け止め、検証して改善したい」と述べた。【中川祐一、花澤葵、遠藤龍】

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