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まとメシ

どっちが旨い!?[冷やし中華]関東 vs 関西 対決!

情報提供:まとメシ

古今東西、旨いものがあると聞けばどこであれ、足取り軽やかに赴く東西の食いしん坊巨人・マッキー牧元さんと門上武司さん。この二人のグルメバトルとも呼ぶべき往復書簡、START!今回は「冷やし中華」関東 対 関西

今回のお題【冷やし中華】

酢豚対決 東/揚子江菜館 vs. 西/中華のサカイ 本店

【東】マッキー牧元 揚子江菜館の「五色涼拌麺」

拝啓 門上様、冷やし中華食べていますか?  僕はこの時期になると、まずはフツーの街の中華料理屋に行って、フツーの冷やし中華を食べ、高まる冷やし中華熱望を、一旦鎮静化させます。  豪華食材に頼らない庶民系冷やし中華には、温かさと切なさがあって、心が落ち着くのです。そして次に、神保町『揚子江菜館』に向かいます。なにしろ昭和8年に考案したという「冷やし中華発祥の地」でありますから、冷やし中華ファンにとっては、お伊勢参りのような神聖な行事なのです。  ざるそばから母国中国にはない麺料理を発想し、富士山を模して盛り、10品の具を、麺と馴染みがいい細長さで、放射状に飾り、二百回は試作したという甘酢ダレで整える。すっきりとしているのに、クセになるコクがあるタレや、様々な具が麺と抱き合い生まれる喜びなど、すべてが涼を呼び、厳しい暑さをひと時忘れさせてくれます。  でもなにより、この店から全国に巣立ち、「冷やし中華」という日本独自の食文化が生まれたのかと思いながら食べると、涙が滲んで来るのです。  門上さん、上京の際は、一緒に食べませんか。そして一緒に、泣きませんか。

その雄姿、富士のごとく。冷やし中華の美学、ここにあり

▲五色涼拌麺 1510円 「崩すのを躊躇するほど荘厳な雄姿。しかし背筋を正し、勇気を持ってえいっと錦糸卵をほぐせば、そこにはなんと、肉団子とうずら卵が潜んでいるのだ!なんという遊びゴコロ、なんというワクワク。う~ん、たまりません」(牧)

揚子江菜館 [住所]東京都千代田区神田神保町1-11 [TEL]03-3291-0218 [営業時間]11時半~22時(21時半LO) 無休 [席]170席(宴会場、個室あり)/ カード可/予約可/サなし [交通]都営地下鉄三田線ほか神保町駅A7番出口から徒歩1分

【西】門上武司 中華のサカイ 本店の「冷めん(焼豚入り)」

 こんにちは。牧元さん、冷やし中華なんですね。  これが関西人には、ちょっぴり辛いんです。冷やし中華と言われると、なんか敷居が高く、よそ行きの料理という感じになるのです。こちらでは「冷麺」もしくは「レーメン」であります。街の中華料理店に「冷麺始めました」と書かれた文字を見つけると、なんとも嬉しくなってしまうのです。  今回ご案内する京都の『中華のサカイ』は店頭に「やっぱり冬でも冷麺」というプレートが貼り付けられている関西でも稀有な一軒。  メニューの一番上にハム冷麺、焼豚冷麺と書かれ、後者には「名物」のレッテルです。つまり一年中、この焼豚冷麺は広く一般に受け入れられているということ。シンプルです。麺以外は焼豚、キュウリ、海苔だけ。潔いというか、麺とスープの勝負という思いが強い。  麺はツルッとやや太めでつやつやと輝いています。そこにからむスープなんですが、むしろ和えると言ったほうがいいかもしれません。粘度があり、濃厚で酸味と甘みとコクがそれぞれしっかりしているので、ツルッとした麺をうまくくるむのです。これはクセになってしまいます。  取り寄せも可能なので、牧元さん送ります!

素朴で親しみのある見た目と裏腹に、パンチの効いた西の冷めん

▲冷めん(焼豚入り) 720円 「なんといってもタレが特徴的。胡麻ペーストが入っているのかと思うほどコクがある!しかし胡麻は未使用とのこと。味噌が隠し味かと想像しています。なにしろ甘みと酸味の見事な調和は、記憶と舌に残るんです」(門)

中華のサカイ 本店 [住所]京都府京都市北区紫野上門前町 92 番地 [TEL]075-492-5004 [営業時間]11時~21時半(宴会は21時半まで) [休業日]月 [席]1F テーブル席30席 カウンター4席、2F 50名 ※予約のみ/ カード不可/予約可/サなし [交通]京都市営地下鉄烏丸線北大路駅から徒歩15分

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プロフィール

マッキー牧元/タベアルキストを自称して早30年、ひたすら美味しいものを食べ歩き、それを生業とすべく、各誌への寄稿に励むコラムニスト。東の食雑誌『味の手帖』編集主幹でもある。

門上武司/小誌でもおなじみの、あらゆる食情報に精通している西のグルメ王。食関連の執筆・編集を中心に、各メディアに露出多数。関西の食雑誌『あまから手帖』の編集顧問も務める。


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