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性同一性障害

性別変更し父になった前田さんが講演

性に違和感を持った幼少期から、最高裁で戸籍上の父として認められるまでを語る前田良さん=兵庫県宝塚市で2018年8月10日、石川勝義撮影

 性同一性障害で性別を女性から男性に変えた前田良さん(36)=兵庫県宍粟市=が10日、同県宝塚市立西公民館(市小林2)で「僕は父親になった」と題して講演した。性に違和感を持った幼少期から最高裁で戸籍上の父と認定されるまでを語り、「僕みたいな人の存在や、何に不自由を感じているかを知ってほしい」と話した。

 前田さんは幼稚園の頃から性別に疑問を感じ、赤いランドセルを背負ったり、女子生徒の制服を着たりすることが嫌だった。部活では好きな野球ができず、ソフトボールに打ち込んだ。高校時代、教員に「制服を着たくない」と訴えたものの、聞いてもらえなかった。自殺も考えたが、「女性として葬られたくない」と思いとどまったという。

 妻との間に、第三者の精子を使う非配偶者間人工授精で長男を授かり、性別変更後の夫を「父」と認める最高裁の初判断を勝ち取った。周囲から子どもが「可哀そう」と言われたこともある。

 「子どもができ、祝福されると思っていたのでショックだった。『可哀そう』かを決めるのは子ども自身。子どもたちに問題を残さず、解決しておきたかった」。現在は2人の息子を持つ前田さんは、裁判に臨んだ気持ちをこう振り返った。

 宝塚市の久保田郁余さん(64)は「何気ない言葉が、ひどく人を傷つけるのだと改めて感じた」と話した。【石川勝義】

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