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米国

対トルコ関税率2倍に トランプ氏、通貨急落理由に

トランプ米大統領=AP

 【ワシントン清水憲司】トランプ米大統領は10日、鉄鋼・アルミニウムの輸入制限を巡り、トルコに対する追加関税の税率を2倍に引き上げる方針を表明した。トルコの通貨リラが対ドルで急落したことを理由にしており、貿易の問題と通貨を直接結びつけた形だ。リラはこの日だけで一時約2割も下落しており、市場に警戒感が広がっている。

 トランプ氏はツイッターに「鉄鋼・アルミの関税を2倍にすると承認した。トルコ・リラが、非常に強いドルに対して急速に下落している!」と投稿した。トルコに対する税率は鉄鋼が50%、アルミは20%に引き上げられる。

 トランプ氏は貿易赤字の削減を公約に掲げてきた。通商交渉で成果が上がらなければ、ドル高是正など通貨政策を通じた赤字削減を目指したり、通貨の問題と絡めて制裁関税を課したりする事態が懸念されてきた。これまでも中国などに対し「為替を操作している」とけん制している。

 今回トルコに対する関税率引き上げに踏み切ったことで、トランプ氏が仕掛ける貿易戦争が通貨の領域にも踏み出しつつあることを示した。トランプ氏の投稿直後、トルコ・リラは対ドルで急落しており、通貨安などで揺れるトルコ経済の混乱に追い打ちを掛けた格好だ。

 トランプ政権は今月1日、米国人牧師を不当に長期間拘束し人権侵害を続けているとして、トルコの閣僚2人を経済制裁対象に指定。トルコも報復を辞さない姿勢だ。トランプ氏は投稿で「現在、我々の関係は良くない」とも述べており、トルコへの対応が特別か、他国にも同様の措置を取るのかはまだ見通せない。

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