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気象庁

今夏の豪雨と猛暑、温暖化も背景に 

今夏の豪雨と猛暑のしくみ

異常気象分析検討会「偏西風が例年になく大きく蛇行が要因」

 今夏の集中豪雨と猛暑について、気象庁の異常気象分析検討会(会長、中村尚・東京大教授)は10日、臨時会を開き、偏西風が例年になく大きく蛇行したことなどが要因との見解をまとめた。南側への蛇行は梅雨前線に影響して豪雨を、北側への蛇行はチベット高気圧の張り出しなどに関係して猛暑をもたらした。中村会長は地球温暖化も背景にあるとし「一連の現象は異常気象の連鎖」と語った。

     偏西風は、北緯40~45度辺りを西から東に吹く風を指す。気象庁によると、夏季にユーラシア大陸で大きく蛇行を繰り返すことがあり、この波形は「シルクロードテレコネクション」と呼ばれている。今夏は、それが日本上空を流れる偏西風にも伝わった。

     西日本豪雨があった7月上旬。4~5日に、偏西風は日本の西側で南に蛇行した。それに沿うようにできた梅雨前線は、勢力が拮抗(きっこう)した北のオホーツク海高気圧と南の太平洋高気圧に挟み込まれ、西日本から東日本にかけて停滞した。太平洋高気圧などが南から暖かく湿った空気を大量に送り込んで前線を刺激し、西日本で豪雨になったという。

     一方、猛暑のしくみはこうだ。日本の西側で、偏西風が北に蛇行し、その縁に沿ってチベット高気圧が張り出した。そして、下層の太平洋高気圧とともに「2層の高気圧」を形成。高気圧内で生じた下降気流が空気を圧縮し、地表の温度が上がったとみられる。

     さらに検討会は、異常気象の背景に地球温暖化があるとの認識を示した。温暖化により大気が含むことができる水蒸気量が増して、雨雲が生じやすくなり、豪雨につながったと分析。また、普段の気温が年々、高くなってきたことは猛暑を助長したという。

     今夏の豪雨で、48時間雨量が観測史上最多を更新する地点が続出。一転、猛暑になってからは、埼玉県熊谷市で国内観測史上最高の41・1度を記録した。

     検討会の臨時会が開かれたのは、広島土砂災害が議題となった2014年9月以来、4年ぶり。【最上和喜】

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