プロ野球

チーム救った一振り オリックス・安達

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 ○オリックス6-3ロッテ●(京セラドーム大阪・11日)

 不振に陥っていた男の一振りがチームを救った。

 1点を追う八回2死満塁でオリックスの8番・安達。内角のボールは当たってもいいくらいの覚悟でベース寄りに立ち、外角球に狙いを定めた。3球目の低めのカットボールに食らいつくと、打球は中堅手の頭上を越えた。「打ち取られたかなと思ったけど、神様が味方してくれた」。7月31日以来となるタイムリーが逆転の適時三塁打となった。

 東芝から2012年にドラフト1位で入団。16年に国が難病に指定する「潰瘍性大腸炎」を発症し、病気とも闘ってきた。昨年までは試合中に脱力感を覚えて交代することもあり、ナイターの翌日のデーゲームはスタメンを外れることもあった。それでも、「同じ病気の人たちを勇気づけたい」とグラウンドに立ち続け、今季は選手会副会長として開幕からスタメン出場を続けてきた。

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