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特集ワイド

この国はどこへ行こうとしているのか 平成最後の夏に… 国際日本文化研究センター教授・倉本一宏さん

倉本一宏さん=東京都千代田区で、宮本明登撮影

歴史学び戦争回避を

 「やっぱり本物でないと細かな文字や書きぶりまで解読できませんから。墨のにおいもするんですよ」。酷暑の昼下がり、したたる汗を拭いながら、国際日本文化研究センター教授の倉本一宏さん(60)は笑顔である。宮内庁書陵部でお目当ての史料と対面してきたばかりだという。学部生時代から膨大な史料を読み込み、日本人の姿を浮かび上がらせてきた。そんな古代史学者に会いたいと思ったのは、その著書「戦争の日本古代史」(講談社現代新書)で、日本人は過去の戦争をもっとよく知るべきだ、と訴えていたからだ。

 広島が「原爆の日」を迎えた日だった。テレビのニュースは鎮魂と祈りの朝を伝えていた。「この73年間、日本人は平和を望み、日常を送ってきました。でも万一、有事になれば、あっという間に世論が沸騰し、報復すべきだ、先制攻撃だと極端な議論が湧き起こりかねません。普段から戦争についてちゃんと冷静に考えておくべきです。とかく日本人は『戦争』という言葉を聞くだけで思考停止に陥りがち。反射的に『反対』という言葉を…

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