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あの日を語り継ぐ

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戦後73年の夏 終戦の日 平和と鎮魂の祈り、各地で /茨城

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 平成最後の「終戦の日」となった15日、県内も平和と鎮魂の祈りに包まれた。戦後73年で戦争経験者の高齢化が進み、後世に「語り継ぐ」のを主眼とした取り組みが目立った。

桜花慰霊祭、開催せず 元隊員や遺族減少 主催者、継承模索 鹿嶋

 新日鉄住金鹿島製鉄所(鹿嶋市光)の構内にある「桜花公園」で開かれていた慰霊祭が今年は開催されない。旧海軍の特攻兵器「桜花」の犠牲者を20年以上にわたって追悼してきたが、元隊員や遺族の減少、高齢化が進んだためだ。主催してきた「桜花奉賛会」の郡司文夫会長(77)=同市平井=は「不条理な戦争の記憶をつなぎたい」と、語り継ぐ新たな形を模索している。 「桜花」は全長約6メートルの1人乗りで、上空で飛行機の下から切り離され、1・2トンの爆弾を抱えて敵艦への体当たりを狙う。着陸機能はなく、生還できないため、「人間爆弾」とも呼ばれる。戦時中、ここにあった神之池航空基地では、特攻訓練が秘密裏に繰り返されてきた。

 郡司さんは地元農家の一人っ子で、自宅は当時、現在の製鉄所の構内にあったという。父は徴兵され、22歳の時にニューギニアで戦死。母(97)の手一つで育てられた。

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