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西日本豪雨の教訓 「災害は起こる」気構えで=石川将来(北陸総局)

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土石流によって破壊された民家=広島市安芸区で7月15日、石川将来撮影
土石流によって破壊された民家=広島市安芸区で7月15日、石川将来撮影

石川将来(まさき)

 「たった4年で同じような光景を目にするとは」。西日本豪雨の発生1週間後に広島市の被災地に入り、がれきを前に立ち尽くした。私は入社5カ月目の2014年8月、勤務していた広島支局で、77人が死亡した豪雨による広島土砂災害に直面した。以来離任までの2年半、「二度と犠牲者を出さない」との思いで、被災地の記憶の継承や防災活動を取材した。今回、記者として育ててもらった街にこうした形で戻り、胸が痛んだ。被害を防ぐには、一人一人が「いつか自分も」と災害を身近に感じ、素直に課題に向き合えるかが問われる。「憂いなければ備えなし」と改めて呼びかけたい。

 広島土砂災害の現場では、土石流の恐ろしさを目の当たりにした。家を破壊した巨岩の迫力、強烈な山土の臭い、足元の泥の粘り、遺族のおえつ。住民の多くは「親の代からあの山は崩れないと聞いていた」「今まで災害はなく、『まさか』だった」と話した。

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