連載

メディア時評

毎日新聞デジタルの「メディア時評」ページです。最新のニュース、記事をまとめています。

連載一覧

メディア時評

安易な「想定外」に疑問=小野有五・北海道大名誉教授

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷

 西日本豪雨災害の死者・行方不明者は合わせて230人以上にも及んだ。台風の雨ではなく、同じ場所に豪雨を降らせ続ける線状降水帯が各地で形成されて広範囲に被害をもたらすという、これまでにない災害であった。数日間で1カ月の降雨量を超すような大雨が降っていたため、数十年に1度レベルの大災害が予測され、7月6日には相次いで各地に「大雨特別警報」が出された。しかし、この警報の意味は自治体や地域住民に的確に伝わっていたであろうか。

 刻々、水位が上昇する洪水時には新聞は役に立たず、画像で状況を把握できるテレビが最も頼りになるメディアであるはずだが、今回の報道にも大きな問題があった。6日夜のNHKの全国ニュースでは京都・嵐山の渡月橋の中継映像が何度も映されたが、広島、岡山両県については同じ映像が繰り返し映されるだけで、アナウンサーが原稿を読む姿の画面が多かった。これではテレビ報道の利点がない。同夜のテレビ朝日「報道ステーション…

この記事は有料記事です。

残り447文字(全文857文字)

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集