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幻の科学技術立国

第2部 源流を探る/4止 アベノミクスで成長重視 官邸主導で内閣府機能強化 巨大事業チェック不全

 <科学の森>

 「アベノミクスの最終目標は、日本を世界で最もイノベーティブな国にすることだ」。6月29日、東京・六本木の政策研究大学院大。大学改革がテーマのシンポジウムに、中西宏明・経団連会長、山極寿一・日本学術会議会長、政府の総合科学技術・イノベーション会議(CSTI=システィ)の橋本和仁議員ら、学術界や産業界のトップが一堂に会した。口火を切ったのは甘利明・元経済再生担当相だった。

 「甘利大臣がこのプロジェクト(大学改革)の目的を私どもに再確認させた」(神田真人・財務省主計局次長)。「大臣のご指導を得て大学改革をやることになった」(赤石浩一・内閣審議官)。甘利氏は2年以上も前に経済再生担当相を辞していたにもかかわらず、登壇者は「大臣」の呼称も使いながら計21回も甘利氏に言及した。出席したある大学関係者は「異様な感じがした」と漏らした。

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