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靖国神社ルポ

終戦の日の思いそれぞれ 戦禍忘れない

 戦後73回目で平成最後の「終戦の日」となった15日、各地で祈りが広がった。犠牲となった兵士がまつられる東京・靖国神社には、つえをつく人たちに交じって手を合わせる若者や親子連れの姿があった。A級戦犯の合祀(ごうし)などを巡って揺れ続けてきた場所で、節目に何を思うのか。靖国で聞いた。【安高晋】

 空が白み始める頃から門前には参拝者が集まり、午前6時前には200人以上に膨らんだ。門が開くと、多くの人がいったん立ち止まり、一礼して拝殿に進んだ。東京都杉並区の会社顧問の男性(80)もその一人。50年以上通う。海軍の航空隊にいた兄が終戦2日前に命を落とし、戻ったのは空の木箱だけだった。「先だった者のお陰で今がある。できるだけ早い時間に感謝を告げたかった」。平成の終わりを気持ちの区切りにするつもりはないが、年月の経過は実感する。「出兵どころか、空襲を体験した人さえ少なくなった」と風化を心配した。

 午前8時を過ぎ、境内には軍服姿や旭日旗を掲げた参拝者が増え始めた。軍歌を流す人もいる。街宣車も周回…

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