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「効率化社会」のあり方

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 目的地に乗客を早く、確実に運ぶ新幹線。限られた資源を技術力でカバーし、高度経済成長を遂げた日本の象徴となり、鉄道網の合理化・効率化が進められてきた。だが、地方経済の衰退や在来線の切り捨てなど、東京中心の利便性向上と引き換えに失われたものもある。低成長・人口減時代を迎えた今、効率化社会のあり方は。

「ゆっくり」「おっとり」にも価値 玄侑宗久 作家・福聚寺住職

 日本には長く「両行」という知恵があった。両行とは、古代中国の思想家、荘子の言葉で、矛盾や対立するものが同じように存在する状態を指す。例えば「善は急げ」の一方で「急がば回れ」、「うそも方便」と言いながら「うそつきは泥棒の始まり」と言う。このように日本人は「反対」の考え方に配慮し、あえて一本化を避けてきた。それが、この国の寛容さの背景にあったと思う。

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