全日本剣道連盟は17日、居合道の最上位にあたる八段への昇段審査などで受審者が審査員に現金を渡していたことを明らかにした。受審者が支払う金額は100万円を超えたケースもあり、全剣連は「審査に近接した時期に金銭を授受する不適切な慣行が古くから存在した」などと説明し、不正が横行していたことを認めた。
居合道は初段から八段までの段位審査のほか、高段者が取得できる「範士」などの称号がある。最高位は八段範士。段位取得者約9万人のうち、現在は49人。
全剣連によると、2012年に八段範士の審査で八段男性が審査員ら7人に対し、約10万円から20万円ずつ計約100万円を渡していた。この男性は審査に合格していない。全員が金銭の授受を認めており、全剣連は昨年11月、会員資格停止などの処分を科した。ただし、元審査員らは深く反省しているとして、全剣連は処分を猶予した。3年間の公式行事への参加自粛などにとどめた。
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